ニャンドゥティってなに?
ニャンドゥティは、グアラニ語で「クモの巣」を意味します。起源は未だ明らかではないものの、スペインのテネリフェのレース編みが元になったと言われています。パラグアイの独自の文化との融合を通して、ニャンドゥティが発達しました。
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ニャンドゥティにまつわる伝説
様々なバージョンが語られる中、多くの言い伝えに共通するテーマは「恋・月の光・クモの巣」です。例えば、ある夜に男の子が木にかかった白いドレスを見つけます。好きな女の子に贈るため木に登ってみると、それは月の光に反射するクモの巣でした。一部始終を見ていた男の子のおばあさんが自分の白髪でドレスを再現して男の子に渡したのが、ニャンドゥティの始まりだと言われています。
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いろいろな使い道
従来のニャンドゥティは白い糸を使用したものが多く、祭壇の飾りや宗教祭事などキリスト教の教会で主に使用されていました。近代的なニャンドゥティは色鮮やかな模様が多く、洋服、アクセサリー、テーブルクロス、カーテンなど、幅広い用途に使用されます。
虹色の糸が織りなす模様
パラグアイの豊かな自然からアイデアを得た植物や動物、風景の模様から、人の日常生活を描いた模様まで、編む者の個性で異なるモチーフは見る者の想像力を掻き立てます。
作り方の基本 一般社団法人日本ニャンドゥティ協会(外部リンク)
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Jazmín poty
ジャスミンの花
パラグアイの豊かな自然に触発され、花や植物はニャンドゥティに最も使用されるモチーフです。
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Buey pypore
牛の足跡
牧畜国のパラグアイには大規模の放牧地が広がります。国内の牛の頭数は、パラグアイの全人口をはるかに超えます。
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Tatakua
かまど
かまどは、チパ(キャッサバ粉のパン)やソパ・パラグアジャ
(とうもろこしのパイ)といった典型的な食べ物を作るときに欠かせません。
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Kurusu ao
十字架とストール
ヨーロッパからの宣教師が伝えたキリスト教の名残りは、今でも日常生活のあらゆる面で感じられます。